「木」＋「蜜蝋」＋「マグネット」で木製の限界に挑むスペインの技。ナチュラルなビーチ材を使い、丁寧な作業で蜜蝋を塗り込み、マグネットだけで動きのある木製玩具を作り出すWODIBOW（ウォディボウ）。「遊び」は「学び」だと信じ、木をもっと魅力的なものにできないだろうか？という問いかけからスタート。「プラスティックは使わず、余計な塗料もなく、地球を汚さずに製作できる何かを」と構想。ビーチ材の持つ素材の素晴らしさに気づき、この木の中に可能性を見出したという。ビーチ材は語源を遡ればギリシャ語で[To eat](食べる)。人間や動物の食材としても長い間寄り添い合ってきた。WODIBOW は、やがて一体の胴体を使いながらもパーツを変えることで違う動物にトランスフォームできる作品を生み出した。のちに世界的デザイン賞などに輝く作品だ。それに続き、ローマ建築に学んだ作品や季節の移ろいに魅せられた作品など、どれも「動き」があり、造形の美しさと一体となった作品を発表している。今でもスペインの街のスタジオで、毎日木と向き合い、世界中の子どもと PLAYする大人のために作品を生み出している。